早稲田国際教養 入試説明会 入試制度

今回より早稲田大学国際教養学部、入試説明会の様子をお届けします。

早稲田大学国際教養学部の4月入学の国内生が対象となる入試は

1.一般入試
2.センター試験
3.AO入試

の3つですね。これらは3つとも併願できます。

こうやってみるとAOの割外が結構大きい感じがしますが、
一般入試・センター入試利用は募集人員に対して4-5倍程度の合格者が出ているのに対し、
AO入試は概ね募集人員通りの合格者が出ます。

(一例として2010年度一般入試は150人の募集で641人合格、センター利用は50人の募集で247人、
2009年度のAO入試(国内選考)は150人の募集で146人合格)

これはAO入試が第一志望を前提とした募集であるのに対し、一般入試が併願を前提とした入試であるからです。

特に早稲田大学の一般入試の場合早稲田内併願の数が非常に多いのが特徴です。
2009年度入試を例に取ると、国際教養学部志願者2333人中、社会科学部併願者が689人、商学部併願者が528人、政治経済学部併願者が475人いました。
早大の一般入試ではむしろ複数の学部を受験するのが普通だそうで、過去に公表していたデータによると、1人の受験生が平均で2-3学部を受験している計算になります。

よって比較的合格者が比較的流れにくいAO入試は募集人員に近い人数が合格し、
合格者のうち国際教養学部に入学する人数が読みにくい一般入試では募集人数より遙かに多くの人数が合格する傾向があると言えます。

(次回に続きます)

早稲田国際教養 AO入試 筆記試験 Critical Writing

(最後に早稲田国際教養のAO入試の筆記試験、Critical Writingに関して教えて下さい)

はい、これはCritical Writing という名前が付いていますが、いわばAO入試受験者全員が受ける一次試験の英語試験のようなものですね。形式としては大問3題です。各大問では、1000文字程度の英文を読み、正誤問題が3題程度、さらに2問の筆記問題が出ます。

筆記問題は英語で答える問題で、各100文字程度です。
Critical Writingの試験時間は150分です。
(過去問を見ると早稲田国際教養Critical Writingの出題はその形式で定着していますね。大問3題で100文字程度に筆記問題が2つずつということは、Critical Writingでは600文字程度の英文を書く必要がありますね。)

普通にすらすら英文を書かないと厳しいです。
一般の大学入試ではそこまでの英作文は出ないので、通常の受験勉強だけでは難しいかも知れません。
ただ早稲田国際教養のCritical Writingの内容自体はそこまで難しくはなく、早稲田国際教養の一般入試の英語の問題が解ける人なら十分に読みこなせる内容だと思います。
また一般入試よりライバルが少ないかも知れません。

(どのようなCritical Writing対策をされましたか?)

高3の時に英作文の添削を先生にしてもらっていました。
またTOEFLのライティングの練習をしておくと250文字から300文字程度なので、100文字程度のCritical Writingは楽に書けるようになると思います。

その他海外で知り合った友人とメッセンジャーでチャットをしていたりしていたので、
普段から英文をタイプする機会はありました。

(確かにチャットはリアルタイムでタイプしていかないといけないので、スピードは付きそうですね)

はい、どちらかというとそういう日常生活で使うような英語力が、早稲田国際教養のCritical Writingには必要であるように思います。
受験英語ではなく、使える英語という意味で。
つまり英検一級ほどのマニアックな単語力は必要なく、自分の言いたいことが書けるような英語力ですね。

(貴重なお話をありがとうございました。次回から数回に渡り、早稲田国際教養オープンキャンパスの様子をお届けいたします)。

早稲田国際教養 AO面接 高校での活動

(面接で高校での活動などは聞かれましたか?)

面接の段階で活動は一応聞かれますね。
ボーダー上だと活動で合否が左右されることもあるのかもしれません。

ただ、受かっている方で活動はたいしたことがない方も多かったです。
普通に「経営学をやりたい」とか普通の大学の志望理由で通っている方もいましたし。

早稲田の国際教養のAO入試には国内枠と国外枠があるのですが、国内枠だと日本高校出身者なので、ここにAOで期待されているのは英語力です。国外枠は留学生が該当し、当然英語を初めとする外国語ができます。

後輩にアドバイスするとしたら英語をしっかりやっていれば、高校での活動がそれほどでなくても早稲田国際教養のAO入試は十分に勝負できるということでしょうか。

(次回に続きます)

早稲田国際教養AO入試二次面接

早稲田国際教養AO入試合格者インタビュー6

<面接に関して伺います。早稲田大学国際教養AO入試二次面接までの流れなどを教えていただけますでしょうか?>

面接官が2人で、こちらは1人でした。
1対2でやる形ですね。

ちなみに面接は午前午後で2組に分かれていました。
面接は4グループに分かれて、順番に各教室に呼ばれます。

1グループ目から順に上の階の面接室に行く形ですね。
結構待ち時間があって、4グループ目だと1時間待ちくらいのようでした。
終了後の待機はなくて、試験が終わったらそのまま帰ります。

<面接会場はどちらでしょうか?

新設された早稲田の11号館ですね。確か一番上の階で面接だったと思います。
広さが10畳くらいの賞教室で机が2つだけ置いてありました。

<全体を通して早稲田国際教養の二次試験の印象はいかがでしょう?>
今年の早稲田国際教養のAOは、一次合格が182名で、二次合格が155名です。
例年二次で25-30くらいが不合格になりますが、一次試験でほぼ決まるという側面は強いですね。
ちなみに早稲田国際教養のAOの定員が今年から150から125に減ったのですが、最終的な合格者数は例年とさほど変わりませんでした。定員はそれほど関係ないようですね。

(次回に続きます)

早稲田国際教養AO入試併願校

インタビュー5

早稲田国際教養AO入試併願校

(ICU(国際基督教大学)と比較すると、早稲田国際教養はやはり英語重視のAO入試でしょうか?)

その通りだと思います。
ICUのAO入試にはほぼ同じ内容で落ちたので英語力はあまり見ていないのかなと思います。
ICUは筆記試験もないですし英検2級で受かっている人もいます。
どちらかというとICUは個性や活動重視ですね。
ICUでは英語力は入ってから栄養できるので、他要素をAO入試では求めているのかもかも知れません。エッセイをかなり見ているのでしょう。
ちなみにICUのAO入試は一次で不合格でした。
早稲田国際教養とAO入試のエッセイの内容はほぼ同じものを出したのですが。
まとめると早稲田国際教養は英語力とその経験、ICUは将来の展望が重視というところでしょうか。

(法政のGIS(グローバル教養学部)に関してはいかがでしょう?

法政グローバル教養学部は単純に英語力、なおかつ活動で目立つものがあれば受かると思います。早稲田国際教養のAOに受かる人なら、法政GISのAO入試にも受かりますね。

法政には特別対策はいらないと思います。一時試験を受かればまず受かる試験ですので。

日程的に法政は早稲田と併願できる形となるので、上智や早稲田でのAO入試で不合格であった人が、法政に行くというパターンも多いようです。

(慶應SFCのAO入試も検討されましたか?)

ええ、慶應SFCとICUは似ているかもしれませんね。
慶應SFCのエッセイも2000字程度でICUと書く内容は似ています。
慶應SFCもICUもおそらくそれほど英語力は求めていないでしょう。

(次回に続きます)

早稲田国際教養AO入試 二次面接

早稲田国際教養AO入試合格者インタビュー4

<それでは早稲田大学国際教養学部のAO入試の面接に関して伺っていきます。面接にはどのような服装で行きましたか?>

自分は浪人でしたので、普通の私服で行きました。自分は気にしなかったが、やはり二次試験は現役の制服を着た方ばかりでしたね。

<全体の面接の印象はいかがでしょう?>

そうですね、全体になごやかというか、早稲田国際教養のAO入試の場合、一次の筆記試験の段階で合否が決まっている感じがしました。

選抜というより、英語で質問を受けて、英語できちんとレスポンスできるかの確認という意味合いが強いように思います。

<英語で質問されるのですね? 先生はネイティブの方ですか?>

ネイティブの先生とは限らないです。日本人の先生もいました。
自分の場合日本人の先生が2人いて、1人は流ちょうな方で、もう一人はほとんど話せないようでした。

ちなみに面接が終わった時点で「大学で学問を深めてください」というようなことを言われました。そのことからも面接は形だけかもしれないと思いましたね。

また、面接官の手元の資料には、履歴書、願書、筆記試験の点数が書いてあるように見受けられました。
よってボーダーあたりの受験生はもっとしっかりと選抜のための質問されるかもしれませんね。

ちなみに面接が雑談みたいな先輩もいたそうです。
海外留学に行きたいといったら海外の雑談になったとか。
そういう方は筆記試験でほぼ決まっているんでしょうね。

<早稲田国際教養のAOの面接の注意点などはありますか?>

面接は筆記受かる人ならまず大丈夫なので、あまり心配しなくてよいと思います。

ただし英語での受け答えが必須なので、英語が筆記のみ得意で、リスニングやスピーキング全くできないような受験生は厳しいかも知れないです。

逆に受験勉強はできないが、英語が流暢な人は受かりやすいでしょう。

早稲田国際教養のAO入試は実践的な英語が問われている試験と言えますね。

<早稲田国際教養のAO入試に向けて、面接の練習などはされましたか?>

一応高校の先生と面接の対策をしたのですが、あまり実践的ではありませんでした。
普段から英語を使う機会がある方ならあまり問題はないでしょう。
自分の場合は模擬国連の活動が非常に役立ちました。

早稲田国際教養AO入試 英検TOEFL、AO併願校

早稲田国際教養AO入試合格者インタビュー3

(早稲田国際教養のAO入試の英語資格はどのようなものを提出されましたか?)
英語資格はTOEICが800で英検は準1級でした。
周りの方はTOEIC 900オーバーも多くいました。
その他にSATスコアがある場合は書くところがあるのですが、ほとんど受けていないようですので、必須ではないようです。

(AO入試の受験を決意されたのはいつ頃でしょう?)

高3の2月に一般入試を落ちた段階で、浪人して翌年度の早稲田国際教養のAO入試を受けることを意識しました。
まずICUのAO対策に7月にTOIECを受けたのですが、そこで800が取れました。
そこで、早稲田もAOで受けようと、2つに願書を出しました。

その他に法政のグローバル教養学部にも出願したのですが、こちらは出願条件が英検準一級以上と決まっていたと思います。
確か法政は多くの年で60~70人の合格者ですが、出願者が90人程度です。
ちなみに法政も早稲田の国際教養も英語の出来でAO入試が決まる傾向があるため、併願者も多いです。
早稲田の国際教養を受かる人は、法政にもほとんど受かっています。
時期的にも併願できるようになっているので、得意な国内生がAO入試で大学を受けようという場合、早稲田と法政を併願し、法政を滑り止めにする人が多いみたいですね。

ICUのAO入試は英語で決まるとは限らず、活動重視のところがあるようです。

また、早稲田の国際教養のAO入試では上智との併願者も多いです。
ただし上智はSATの提出が必須なので、SAT対策が必要になります。
するとSAT対策が受験勉強の中心になってしまうため、専用の対策が必要になってしまいますね。専門予備校にいかないと無理だと思います。こうなると完全にAO入試専用になってしまいますね。

(浪人でAO狙いというのは不安はありませんでしたか?)

浪人でAOに受かるという方はほとんどいないですし、国内枠ではほとんどいないので不安でした。

ただしこれは受験して分かったことではありますが、既卒であるということはあまり不利な要因にはなりません。
実際に二次試験の面接官は自分が既卒生だと知らなかった程です。
面接の時にプロフィールは詳しく見ていないのかもしれませんね。
高校生活と課外活動しか見ていないのかもという印象を受けました。

既卒は全く不利にはならないし、逆に既卒がほとんどいないので、印象づけられるかもしれません。

(それでもやはり浪人で早稲田国際教養のAO入試を受けるという方は少ないのですね?)

海外に行っていて一浪扱いという方はいるようなのですが、それ以外はほぼ現役しかいないようでした。

(次回面接に続きます)

早稲田国際教養AO 英文エッセイ 志望理由書(英語で記述)2

早稲田国際教養AO入試合格者インタビュー2

(エッセイにはどのような内容をお書きになりましたか?)

模擬国連での経験と学びたい学問を書きました。

政治と経済を英語で学びたいと書いたのですが、なぜ英語で学びたいか、海外を経験して英語の必要性を痛感したという風に書きました。

結構本音で書きましたね。将来何になりたいかなどは少し誇張して書きましたが。

早稲田国際教養のエッセイでは発展途上国での社会的基盤の整備に携わりたいなどと書きました。

(評定はどのくらいでしょう?)

評定平均4くらいが早稲田国際教養の最低条件だと思いますね。

ほとんどの合格者が4以上です。

早稲田国際教養の場合、評定平均の出願の条件はなかったはずです。

ICUは4.2が必要ですが。

3点台の友人もいたのですが、そこは高校のランクが高かったそうです。

(そうすると出身高校もある程度見ているのですかね?)

受かった方は同じような高校が多い印象があります。

今までいた先輩の成績がよいと有利なのかも知れません。

自分の高校も何人か先輩も合格していますね。

(なるほど、その他早稲田国際教養のAO入試出願時の書類で記入する事項はどんなことでしょう?)

活動実績、学業、課外活動(賞受賞など)、学校内の活動(生徒会、実行委員会)

こういった50字程度の欄が5つだったと思います。

これに加えて先ほどの1000文字以上の英文エッセイですね。

(次回に続きます)

早稲田国際教養 AO入試 英文エッセイ 志望理由書(英語で記述)

早稲田国際教養 AO入試 Lukasさんインタビュー 1

(早稲田大学の国際教養学部を知ったきっかけを教えていただけますか?)

高校一年生の頃に新聞の特集記事で見たのがきっかけだったと思います。
そのときは教養学部系統の大学の記事で、秋田の国際教養大と早稲田の国際教養学部が特集されていました。

(早稲田国際教養を志望された理由は何でしょうか?)
高校2年の頃自費留学と、学校の夏休みの語学研修にそれぞれ短期間ではありますが海外で学ぶ機会がありました。
またオランダにも行く機会がありました。
そういった機会を通じて、世界では英語が使えるのは当たり前、プラスαで経済なり政治学なりの専門知識が必要だなと痛感しまして、英語で授業が出来るところに学校を絞っていきました。
具体的にはICU、早稲田国際教養学部、上智の国際教養学部、それから秋田教養大ですね。
秋田教養大は立地の面で難しかったのと、上智はSATが必要なのですがこの受験が間に合わず、受験しませんでした。

AOで受験したのは結局ICUと早稲田の国際教養学部、それに法政のGHです。

(エッセイに関して教えて下さい)

要項では志望理由書(英語で記述)は1000文字以上が求められていて、自分は1500字程度書きました。
志願理由として、勉強したい学問 高校時代の活動。
すべて含めて1枚のエッセイに書きます。英文です。
実はICUのAOも受験しているのですが、ICUのエッセイを書いた後に、早稲田国際許容の英語のエッセイを書きました。2度似た内容を書いたことで、内容を深めることができましたね。内容としてはICUのエッセイの方が大変かもしれません。

(次回に続きます)