早稲田大学国際教養学部2014年度合格者インタビュー1

早稲田大学国際教養学部2014年度合格者インタビュー sayuさん1

今回は2014年度早稲田大学国際教養学部の一般入試に合格した、sayuさんにお話を聞きました。sayuさんは2014年度入試向け、SILSオンラインレクチャー、英語総合対策講座を受講されました。

早稲田国際教養2014早稲田キャンパス大隈像
早稲田国際教養、早稲田キャンパス大隈像

早稲田国際教養学部のある早稲田キャンパスの様子(大隈像周辺)。春学期開始直後で新入生が多い

(早稲田大学国際教養学部を志望されたいきさつを教えて下さい)

小さいころから地元の国際交流のボランティアグループに所属していて、
外国人の方に会う機会が多くありました。

自然と海外の事に関心を持つようになりました。

早稲田大学の国際教養学部を志望したのは中2くらいからで、
友人のお姉さんがSILSに通っていて、魅力的に感じたことがきっかけでした。
それから父が早稲田卒だったというのもちょっとあります。

(中2から志望されていたとは随分早いですね)

中高一貫校だったのですが、中2で選抜クラスに入ることができて、

そこから真剣に勉強するようになりました。

中堅校だったので、ちょっと勉強すれば上に行けるような雰囲気ではあったのですが、
上位の成績を維持しようと、特に高1以降はよく勉強しました。

(予備校などには行っておられましたか?)

高1から駿台で英語の授業を取っていました。

駿台の英語は4つのレベルに分かれていて、一番の上のクラスは東大向けでした。
試験の判定によって分けられる形ですね。
一応その東大クラスに通っていました。

(なるほど、早稲田と東大とは大分問題が違いますね?)

早大の受験には直接的にはあまりいかされていないですね。

ただ、結果的にはたまたまいらっしゃった先生の授業が充実していました。

(東大だとリスニングもありますね?)
リスニングは取りたい人はどうぞという感じで、オプションなので取っていませんでした。
リーディングとライティング、英訳、和訳がメインでした。
筆記問題は家で書いていって添削してもらう形です。

(通っていたのは英語のクラスだけですか?)

高3になってから早大国語のクラスも受講しました。
ただこちらはあまり講師との相性が良くなかったです。

早稲田の過去問を家でといて授業で解説というクラスなのですが、
国語は教師によって教え方や解釈が全然違うんですね。

ちゃんと論理的に教えてくれる感じではななくて、あまり参考になりませんでした。
予備校は良い先生に付けるかどうかで変わってきますね。

(講師は途中で変えられないので?)

基本的にクラスごとなので簡単には変えられないです。
途中で先生が替わっても復習などが大変になってしまいますし、
先輩など意見を聞いて分かった上で慎重に決めないといけないと思います。

(国語は得意でしたか?)

現代文はとっても苦手で、模試などでも現代文が明らかに判定を下げてました。
さらには予備校で教師選択を間違え(笑)それに気づいたのが9月…。
でも現代文で落ちるわけにはいかないと、ひたすら根拠を探す練習をして、
最後の最後で伸びたようで、全ての受験において現代文が得点源になりました。

ものすごく苦手でした。
駿台の練習問題が辛いというレベルでしたので。

英語は得意にしていたのですが、現代文が足をひっぱっていました。

最終的には間に合ったと思いますが。

(早稲田国際教養の過去問を見ると現代文は難しいですね。苦手な現代文をどのように克服されたのですか?)
早稲田はたくさん受けたので、他の学部の過去問をたくさんやりました。
その際に論理的に解いて、根拠を探すことを徹底しました。
ただ国際教養の過去問はあまりやらなかった
やったのですが、国語が苦手だと精神を打ちのめさせるような気がしました(笑)。

国際教養の現代分は早稲田の中でも難しいと思います。
難しいといっても根拠のない難しさというか、私のように苦手な場合、
勉強して分かるものでもないとも思いました。
文学部とか政治経済学部などは比較的論拠がきちんとある問題が多く、
他の学部の対策をすることで勉強していました。
(他のテキストは?)

途中までですが、通っていた駿台の霜栄先生のテキストをやっていました。
後はMARCHなどの過去問などもやりました。

(やはりMARCHあたりのが比較的簡単ですね?)

はい、MARCHの問題を解きながら、早稲田の問題を取り入れて、段々レベルを上げていきました。

ただし成績はずっと悪いままで、模試も現代文は最後まで悪かったですね。

ようやく合格できる水準に成績が一気に上がったのは、受験直前の1月から2月くらいだったと思います。

早稲田の場合、学部ごとに問題の特徴があって、合う問題と合わない問題がはっきりしていました。

現代文だけは政治経済学部の問題はよくできました。
文化構想は曖昧で全くできず、国際教養の現国は苦手でした。

(早稲田国際教養の現国は小説などが出ますよね)
難関私大の入試の現代文で、小説の出題はとても珍しくて、
物語文を毎年出題するのは、国際教養学部くらいだったと思います。

物語自体はおもしろいのですが、選択肢自体はどれも根拠がない問題が多いです。
感覚的に解くしかない。

実際に予備校でも答えが割れるような問題が毎年出ていて、
今年は河合と東進の解答速報で、答えが割れていました(笑)。
河合の好評でははっきりと悪問と指摘されていましたね。

(そうすると早大国際教養の現国は大変ですね?)

確かに大変ではあるのですが、ここが合否を分けるポイントかというと、必ずしもそうではないと思います。
答えが割れるような問題が出るくらいなので、ここを得点源として期待してはいけないというか、感覚的に現国ではあまり差が付かないと思います。

早稲田の問題は学部ごとに個性的なので、
国際教養の国語はどのような学生をターゲットにしているのかと思ってしまいますが、
もしかすると、その場で状況を打開するような、直感的な学生が欲しいのかなと思いました(笑)。
現代文に関しては、受験を終わってからもあれはなんだったんだろうと思うことがありますね。

いずれにしても早稲田の他大学の学部の過去問をたくさん解いたのは良い練習になり、最後には効果が出たと思います。

(古文はいかがですか?)

現代文に比べれば得意でした。
古文の方が勉強すればするほど成績が伸びますね。

ただし国際教養は簡単というイメージがあったが、文章的にぴんとこないものが多かったです。

まれにですが、一度読んだことがないと厳しいような難問が出ます。
また、早稲田の国際教養は単語に線を引っ張ってその意味を問うような語彙の問題が好きなので
単語だけはしっかりやっておいた方がよいです。

(どのくらい覚えましたか?)

380語の単語帳を覚えました。
文法の問題も良く出ますので、文法をしっかりやって、400語くらいのをやった上で、
演習問題をたくさんやっておけば、十分に本番でもいけます。
古文は現代文と違って、解けば解くほど同じ問題が出てきたりしますので。

(次回に続きます)